「パーソナルカラー診断」と聞いてまず思い浮かべるのは、4つに分けるフォーシーズン分類ではないでしょうか。
現在はフォーシーズン分類だけでなく、さらに細分化されたタイプ分類が多く存在し、診断を考えられている方も「いったいどれを受ければいいの?」と悩まれると思います。
今回は、タイプ分類がなぜ必要なのか、当サロンがなぜ8でも12でもなく10タイプ分類なのかについてご紹介していきたいと思います。
※本文中の図に関して/PC環境によって色の見え方が違いますので、参考としてご覧ください。
タイプ分類は絶対?知っておく必要ってある?
自分のタイプを知っていると便利であることは間違いなし
洋服を買いに行ったとき、「どっちにしようかな」と迷ったことはありませんか?値段が同じでどちらも同じくらい気に入っている…そんなとき決めてとなるのは「どちらのほうが似合うか?」です。どうせなら似合うほうを買おうと思いますよね。
自分のタイプを知っていると、このとき的確な判断をくだすことができます。
例えば、迷っている洋服の色違い。一つは明るく鮮やかなオレンジ、もう一つは柔らかいピンク。当然、色違いなので値段もデザインも一緒です。この時に自分がイエローベースだと知っていればオレンジを選び、ブルーベースだと知っていればピンクを選ぶことができます。
でも、イエローベースなら誰でもこのオレンジは似合うし、ブルーベースなら誰でもこのピンクが似合うのでしょうか?
ベースだけでの判断では間違えてしまうかも?
自分の肌色ベースは知っているし、間違いなく選んだはずなのに似合わないということがあります。
その人を構成している色は肌色だけではありません。当然、髪の色や瞳の色、眉毛、唇…たくさんの色で構成されています。
特に、肌色の次に面積が大きい髪の色(ロングヘアならなおさら)、向かい合ったときに必ず見る瞳の色などは、軽視できません。
そこで、それらを考慮して分類されたものが4つに分けるフォーシーズン分類です。
基本となるフォーシーズン分類
一番有名で普及しているのはコレ
パーソナルカラー診断を受けたことがある方もない方も、ファッションや美容に興味のある方なら聞いたことがある分類がこのフォーシーズン分類だと思います。
簡単に説明すると、肌の色、髪の色、瞳の色などによりタイプを4つに分ける分類です。
それぞれのベース色を2つに分けるため4つになります。
1つのタイプに特徴が複数
フォーシーズン分類でそれぞれのタイプの特徴を簡単にまとめると、次のようになります。
スプリング | サマー |
ベース:イエロー 明るく鮮やかな色が似合う | ベース:ブルー 明るく柔らかい色が似合う |
オータム | ウィンター |
ベース:イエロー 深みのある色、柔らかい色が似合う | ベース:ブルー 鮮やかな色、ほとんど色みのない色が似合う |
スプリングタイプを例にとってみます。
スプリングタイプはイエローベースで明るい色が似合う場合、イエローベースで鮮やかな色が似合う場合に分類されます。
もちろん、イエローベースで明るく鮮やかな色が似合う人は文句なしにスプリングタイプです。
でも、ここで注意すべきことがあります。
それは、明るい色には「鮮やかではない色」も存在するということです。つまり、明るい色=鮮やかな色というわけではないのです。
それなら当然イエローベースで明るく鮮やかでない色が似合う人も存在するはずです。その人はどのタイプに分類したらいいのでしょう?
「色」を作る3つの要素
これを無視するわけにはいかない…!
パーソナルカラーにも関係する「色そのもの」について考えてみましょう。
色は色相・明度・彩度という3つの要素で構成されています。
このうちのどれか一つがほんの少し違っても、まったく異なる色になります。
色相と明るさが同じでも、彩度が変われば色の印象は変わります。
彩度は低いものから高いものまであります。
図の色はピンクです。
ピンクは色相が赤、明度が高く彩度は低い色です。明度は変わっていませんが彩度だけ変わっています。彩度が高くなると、色相の赤が強調されてきます。
両端の色はまったく似ていませんよね。
彩度が高い色=鮮やかな色ですから、一番右端の色は鮮やかな色と言えます。反対に一番左端の色は明るい色でも鮮やかな色とは言えません。
では、今度は明度だけ変化させてみましょう。
一番右端の明度が高い色はまさにピンクですが、一番左端の明度が低い色はピンクとは言えません。
色相が違うということは当然「違う色」ですが、明度や彩度が変わってもこのように「違う色」になります。
色を考えるうえで、この明度や彩度を無視することはできないのです。
パーソナルカラーとはどんな関連がある?
色を構成する3つの要素は、このようにどれも同じくらい大事です。
そのため、色相を重視して考えられたベースの色にこだわってしまい「イエローベースだから似合う」「ブルーベースだからこっちの色」という判断をしてしまうと「あれ?似合わない…」という現象に陥ってしまうのです。
図の2つのトップスは左がイエロートーン、右がブルートーンです。
あなたがオータムタイプの人だったら左を選びますか?果たして似合うでしょうか?
…似合いませんよね。
左のトップはイエロートーンの色なので、この2つから選ぶなら左になります。しかし、オータムタイプとこのトップとの共通点は「イエロー」という色相の点しかないのです。
明度と彩度はまったく共通していません。
3つの要素のうち2つが合っていないのに、似合うわけはありません。
左は先ほどのイエローのトップの明度を下げた色、右は明度と彩度を下げた色です。この2つならオータムタイプの人に似合います。
左は明度を下げたので落ち着いた色になりました。これで色相だけでなく明度も共通しました。3つの要素のうち2つが合致したことになります。
右は明度を下げて落ち着きましたし、彩度も下げて柔らかい色にしました。イエローという色相の共通点と合わせて、3つの要素すべての要件を満たしたことになります。
先ほどのイエローのトップとは全く違う色であることが分かります。
だから10タイプ分類
色相も明度も彩度も同じように大事
色を構成する3要素は、どれも同じように大事な要素です。自分に似合う色を見つけるパーソナルカラー診断では、この中のどの要素がその人に大きな影響を与えているかによって似合う色が変わってきます。
色相が大きな影響を与えているタイプ
ベースの色がその人に大きな影響を与えていて、明度や彩度に関してはさほど気にしなくても似合う色を見つけられるタイプです。
このタイプは、イエローベースなのかブルーベースなのかということに気をつけるだけでいいので、わかりやすいタイプです。
ただし、ベース肌の特徴が顕著なので反対のタイプの色を身に着けてしまうとまったく似合わず、肌色が汚く見えてしまいます。
⇒イエローベースの特徴が顕著な人はウォームタイプ、ブルーベースの特徴が顕著な人はクールタイプ
明度が大きな影響を与えているタイプ
このタイプは肌色の明るさが大きな影響を与えているタイプです。肌色が明るい(色白)の人は、濃い色に負けてしまいます。逆に肌色が暗い(色黒)の人は、明るい色では浮いてしまいます。
イエローベースにもブルーベースにも、色白色黒は存在します。
⇒明るい色が似合う人はライトタイプ、深みのある色が似合う人はディープタイプ
彩度が大きな影響を与えているタイプ
肌質や髪質、瞳のキラキラ感など、鮮やかな色に負けないタイプかどうかが重要なタイプです。
肌質がマットで穏やかな瞳をしているタイプは彩度が高い鮮やかな色を身に着けると、色に負けてしまいます。反対に肌質にも髪質にもツヤが感じられるタイプは彩度が低い色を身に着けると地味であか抜けない印象になります。
⇒鮮やかな色に負けない人はビビッドタイプ、柔らかい色が似合う人はソフトタイプ
フォーシーズンは基本
パーソナルカラー診断において、フォーシーズンは基本です。
10タイプ分類では、色相・明度・彩度を重視する分類を、基本のフォーシーズンにプラスしています。
日本人はフォーシーズンで分類すると2つのタイプを持つ人が多いと言われています。
そのため、nrk color circleでは2つのタイプを見つけることで10タイプに分類しているのですが、中にはフォーシーズンのタイプにピッタリと当てはまる人がいます。
このタイプの人は最も似合うシーズン(1stシーズン)も次に似合うシーズン(2ndシーズン)も同じタイプになるため、やはりフォーシーズン分類を無視することはできないからです。
まとめ
8タイプ分類や12タイプ分類は、フォーシーズンを細分化して作られているようです。
一方で10タイプ分類は「パーソナルカラー診断」という観点からだけでなく、色そのものの特質をパーソナルカラー診断にあてはめて作られています。
どの分類が正しくてどの分類が間違っているということはありません。
ご自分の感性に合ったサロンで、納得のいく分類の診断を受けてみてください。
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