「特に流行の服やブランド品を着ているわけでもないのに、なんだかあの人センスがいいな」「ちゃんとお化粧をしているわけでもないのに、いつも輝いて見えるな」「若く見えるな」…そう思われる理由は、実は自分に似合う色を身に着けているからです。
パーソナルカラーは、その名のとおりパーソナル(個人)のカラー(色)です。
自分に似合う色を見つけ、服やヘアカラー、メイクに活かすパーソナルカラーとは何か?
当協会は10タイプ分類ですが、今回はもっとも有名なフォーシーズンタイプでご紹介していきます。
※本文中の図に関して/PC環境によって色の見え方が違いますので、参考としてご覧ください。
私はイエローベース?ブルーベース?
透明感が出るタイプとシミやくすみが目立つタイプ
パーソナルカラーでは、似合う色のタイプを診断する際にテストカラーと呼ばれるカラードレープを顔の近くにあてて診断をします。
まずは、大きく分けて2つに分かれるベースカラーのうち、どちらに属するのかを診断します。
イエローベースとブルーベースの特徴が表れているテストカラーを使い、見え方によって肌ベースタイプを分けます。
テストカラーによってキレイに見える
- 透明感が出る
- 顔全体が明るくなる
- 血色良く見える
- 輪郭がシャープに見える
- 顔色とテストカラーがなじむ
- 肌にハリを感じられる
テストカラーによって顔色が悪く見える
- シミやくすみが目立つ
- 黄ばんだ印象になる
- 顔によけいな影ができる
- テストカラーが浮いて見える
- 老けて見える
イエローベースのテストカラーを使ったときのほうがキレイに見えたのであれば、あなたのベースカラーはイエローベースですし、ブルーベースのテストカラーを使ったときのほうがキレイに見えたのであれば、ベースカラーはブルーベースということになります。
四季の名前がついたフォーシーズン分類
それぞれのベースカラーを2つに分ける
パーソナルカラーの分類法はたくさんありますが、よく知られている分類方法は四季の名前がついたフォーシーズン分類です。
フォーシーズンに分類するには、イエローベースとブルーベースをさらに2つずつに分け、4つにします。
イエローベース
- スプリング
- オータム
ブルーベース
- サマー
- ウィンター
肌色以外の診断ポイントは髪・瞳・眉毛
イエローベース、ブルーベース肌色ベースのほかにもタイプ分類のポイントとなる部位があります。
- 髪
- 瞳
- 眉
- まつ毛
- 血色(唇・頬・爪)
特に顔周辺の髪、顔の中の部位である瞳、眉毛は大きなポイントとなります。血色は診断時の気温や体調により色みが変わりやすいため、参考程度にします。
イエローベースの髪・瞳・眉毛
- スプリング:明るい黄みの茶色
- オータム:深みのある黄みの茶色
ブルーベースの髪・瞳・眉毛
- サマー:明るい赤みの茶色、アッシュな茶色、淡い黒
- ウィンター:深みのある黒、瞳は白目と黒目の境がハッキリしている
フォーシーズンのカラーパレットを詳しく見てみよう
色を構成する3属性はパーソナルカラーにもあてはまる
色はイエローやブルーといった色み(色相)だけでなく、明るいか暗いかという明度や、鮮やかかくすんでいるかという彩度によっても構成されています。
色彩学では、色を構成するこれら3つを「色の三属性」と言い、これはパーソナルカラーにも関係しています。
フォーシーズンのカラーパレット
フォーシーズンに分類されたタイプそれぞれに似合う色をまとめたものがカラーパレットです。
このカラーパレットを作るには、前述の色の三属性(色み、明るさ、鮮やかさ)をそれぞれ2つに分類します。
カラーパレット見本はこちらの記事に掲載。
色み すべての色みのある色は次の2つに分類される(※例外:オレンジ、パープル)
イエロートーン=ウォーム:黄みを含んだ暖かい印象の色
ブルートーン=クール:青みを含んだ涼しげな印象の色
明るさ
ライト:明るい色
ディープ:暗い色
鮮やかさ
ビビッド:鮮やかでクリアな色(派手な印象)
ソフト:くすんだ柔らかい色(パステル調の優しい印象)
フォーシーズンそれぞれの色み・明るさ・鮮やかさ
それぞれ2つずつに分類された特徴をシーズンタイプにあてはめます。
例えば、スプリングタイプに似合う色はイエロートーンでライト、ビビッドな色です。スプリングタイプのカラーパレットは、このような色を集めて作られています。
4シーズンタイプ | 色み | 明るさ | 鮮やかさ |
スプリング | イエロートーン | ライト | ビビッド |
サマー | ブルートーン | ライト | ソフト |
オータム | イエロートーン | ディープ | ソフト |
ウィンター | ブルートーン | ディープ | ビビッド |
セカンドシーズンを知ることでさらにピッタリの色が分かる
日本人の多くは、このタイプのうち2つのタイプを持っていると言われています。
そこで、最も似合うシーズンタイプをファーストシーズン、二番目に似合うシーズンタイプをセカンドシーズンとすることで、より詳細なタイプ分類ができます。
それぞれのタイプの共通点に注目する
上の表にあるように、フォーシーズンタイプには共通点があります。
そこで、ファーストシーズンとセカンドシーズンの共通点に注目します。
例:ファーストシーズンがサマー、セカンドシーズンがスプリング
色み | 明るさ | 鮮やかさ | |
1st:サマー | ブルートーン | ライト | ソフト |
2nd:スプリング | イエロートーン | ライト | ビビッド |
この場合、色み、明るさ、鮮やかさの3つの性質のうち明るさがライトで共通しているため似合う色の多くは「明るい色」となり、色みにこだわった診断だけでは似合う色が見つけられないことが分かります。明るさに重点をおいて似合う色を探したほうが良いと言えます。
共通点を整理すると10タイプに分類できる
セカンドシーズンまで診断することにより、10タイプに分類することができます。
※ファーストシーズン、セカンドシーズン順不同
ファーストシーズン | セカンドシーズン | 共通点 | 結果 |
スプリング | スプリング | すべて | スプリング |
サマー | サマー | すべて | サマー |
オータム | オータム | すべて | オータム |
ウィンター | ウィンター | すべて | ウィンター |
スプリング | オータム | 色み | ウォーム |
サマー | ウィンター | 色み | クール |
スプリング | サマー | 明るさ | ライト |
オータム | ウィンター | 明るさ | ディープ |
スプリング | ウィンター | 鮮やかさ | ビビッド |
サマー | オータム | 鮮やかさ | ソフト |
まとめ
今回は、当サロンのパーソナルカラー10タイプ分類を中心にご紹介しましたが、パーソナルカラーの分類法にはたくさんの種類があります。
当サロンではファーストシーズンとセカンドシーズンのどちらも同じくらい似合うということが多くあるため、ファーストとセカンドの順序に関係なく組み合わせのみで分類していますが、この点を重視してさらに分類しているサロンもあります。
ぜひ、自分にピッタリの分類法とサロンを見つけ、パーソナルカラーを活用してみてください。
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電子書籍:480円 | 紙書籍:1,089円 |